◎片野清明 健康福祉部長 お尋ねの子どもの医療費の無料化でございますけれども、2年半前、平成21年10月からは、県内のすべての子どもたちが中学校卒業まで安心して医療を受けられるようになったところでございます。この群馬県の仕組みは、入院、通院ともに所得制限がない、あるいは自己負担がない、しかも窓口での支払いを要しない、そういったところから全国の中でも最も手厚い制度となっておるところでございます。
 対象年齢を拡大いたしました平成21年は、秋以降、本県では新型インフルエンザの患者が急増したところでございますけれども、多くの子どもたちがこの医療費無料化の制度を利用していただきまして受診ができたのではないかというふうに考えてございます。
 このあたりのところが効果というところなんですが、引き続いて何点か御紹介させていただきますと、医師の皆さんからも評価をいただいておりますが、特に慢性疾患などは早期の受診による重症化の防止に役立っておるのではないかという観点。それから本県、小中学生の虫歯の治癒率でございますが、この拡大前は全国平均と同じような水準でございました。一方拡大後は全国平均を大きく5から10ポイントぐらい上回って治癒率が向上してございまして、子どものときから歯を健康な状態に保つことは生涯にわたる健康にとってもとても大切なことでありまして、ひいては医療費の抑制につながるものかなというふうに考えてございます。こうした取り組みによりまして、子どもが安心して医療を受けられる環境が整えられているものと考えてございます。